キャリアコンサルタントは2016年に職業能力開発促進法が規定され、国家資格になりましたね。
比較的新しい国家資格ですが、国を上げて養成しようと立ち上がったのにまだまだ地位が低いですよね。。。
キャリアコンサルタントとして独立できるのかな?
キャリアコンサルタントの資格って意味あるの?
キャリアコンサルタントって現実的に稼げるの?
このような疑問を持っている方は多いと思います。
私は実際にキャリアコンサルタントとして独立していますので、その経験からキャリアコンサルタントとして独立するためにやってきたことを踏まえて、今の現実をお伝えしていきます。
本記事の内容
- キャリアコンサルタントとして独立する方法
- キャリアコンサルタントの資格の価値
- キャリアコンサルタントとしての仕事の種類
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、6年間人材系のフリーランスとして活動しています。会社も設立した経験はありますがそちらはパートナーに任せていて、今は100%フリーランスとしてキャリアコンサルタントの仕事のみで生計を立てています。
今会社員だけどフリーランスを検討中の方も是非参考にしてください!
キャリアコンサルタントとして独立できるの?
結論から言うと、できます!
なぜならこの記事を書いている私がキャリアコンサルタントとして独立しているからです!
【独立の経緯】
この記事を見ていただいてるみなさんの経験が私と比較できるように、私の経験値を記載しておきます。
- 大学卒業後、ベンチャーの営業会社へデータ管理課として入社
- 入社半年後、元気が良いということで、勉強のために3ヶ月だけ営業に異動
- BtoCの電話営業は辛かったが先輩がやさしくて居心地が良かったので営業の仕事を継続直訴
- そのまま10年間営業
- 将来のために管理系を経験するべく人事部長を3年経験
- その後将来のためにグループ会社の代表を2年経験
- 15年の会社員を経て独立
- 雇われ社長ではなく自分を試したくて、先輩と一緒に営業代行、営業コンサルティングとして独立※ちなみに前職の会社は入社2年目に上場。入社4年目に東証一部に上場しました
- 2018年4月にキャリアコンサルタント資格取得
- 現在は100%人材系の仕事のみ
ざっくりですが私の経験を記載しましたがいかがでしょう?
こうして見ると、キャリアコンサルタントに関係しそうなのは人事部長の3年くらいでしょうか。
キャリアコンサルタントは人事系のイメージがあるかもしれませんが、私は人事畑というよりもほぼ営業畑です。
しかし、実際にキャリアコンサルタントとして仕事が成り立っている99%が、営業現場でマネジメントをしていた経験です。マネジメント力を評価されて、新人教育を任される機会が増え、新卒採用の面接官を10年以上やっていました。
新卒の面接で営業志望の学生が志望理由として、
「とにかく話すことが好きで、人とコミュニケーションを取る仕事がしたいです!」
と答える学生がいますが、営業の仕事は話すことよりも傾聴力の方がよっぽど大事です。なぜなら、紹介するサービスや商品のメリットは見たらすぐ分かるからです。
それよりも、
「お客様が悩んでる本質はどこなのか?」
をしっかり引き出すことで、サービスや商品のメリットに説得力が出るのです。
さらに営業の現場をマネジメントをする上では、部下のモチベーション管理ができないと成り立ちません。
この、「傾聴力」と「モチベーションを上げる」力がキャリアコンサルタントに最も必要な要素なのです。
「仕事で悩んでる人の悩みの本質を引き出し、前向きに仕事ができる状態に導く」
これがキャリアコンサルタントのやるべき仕事です。
キャリアコンサルタントの資格を取っても意味ないの?
結論から言うと、意味あります!
人材、採用、職業・就職相談、マネジメントなどの分野で仕事をする人は必ず取ってください!
ましてや独立する上では絶対に必須資格です。
たしかに、キャリアコンサルタントの資格は、公認会計士や薬剤師のように、
「資格がないとその業務が行えない独占業務資格」
ではないので、ぶっちゃけ資格を取らなくても、誰でもその仕事ができます。
しかしどんな仕事をするにしても、
「説得力」
が必要になります。
それが経験なのか、実績なのか、知識なのか、人柄なのか、様々ですが。。
ここが国家資格の最大のメリットです。
少なくとも国家資格は簡単に言うと、「国が認めた資格」なので、
資格の中での信頼度は最高ランクです。
実態が分からない心理カウンセラーみたいな肩書よりも、何百倍も信頼度が高いです。
現に私が企業案件をもらう時に、
「キャリアコンサルタント以上の資格取得者」
という条件は非常に多いです。
キャリアコンサルタントとして独立したらどんな仕事があるの?
まず大前提としてどんな資格でも、
「資格を取ったからと言って、それだけで仕事は来ない」
ということを自覚しましょう。
例えばキャリアコンサルタント資格よりもはるかに難易度の高い弁護士の資格を取っても、いまや仕事が安定するわけではありません。
資格取得はゴールではなく、スタートだということです。
それを踏まえてキャリアコンサルタントの仕事は、
- 企業内キャリアコンサルタント
- 高校・大学での学生向けキャリアコンサルタント
- 人材紹介会社でのキャリアコンサルタント
- 新卒や中途採用の面接官
これらはすべてニーズがあります。
面接官の仕事はイメージない方もいるかもしれませんが、例えば大手企業の新卒採用は何千人・何万人と応募があります。
書類選考したとしても、人事部だけで1次選考に時間も人員もさけません。
だからこそ世の中に、「採用代行会社」が存在するのです。
キャリアコンサルタントとして独立するために何をした良いの?
私がやった事をお伝えします。
自分から営業をかける
営業をかけると言っても難しい事はありません。直接企業に電話したり、0から自分を売り込むのはハードルが高いし効率的ではありません。
まずは、募集状況をチェックしましょう。
【検索例】
キャリアコンサルタント 求人 業務委託
キャリアコンサルタント 仕事
採用代行 業務委託
この方法で案件が見つかる可能性がある事例は大きく分けて下記の2例です。
企業と直接契約する
ベンチャー系に多いのですが、人手不足でも正社員は必要ない企業はたくさんあります。その場合、自社で業務委託契約で人材募集をしているケースがあります。企業側が業務委託で募集する理由・メリットは下記です。
- 業務委託なので保険などを考える必要がない
- 時間や期間で契約するのでそれに従っていつでも契約を終了できる
- 直接契約なので余計なコストが掛からない
- 新しいノウハウや考え方を得られる可能性がある
企業は案件紹介のマッチングサービスを利用したり派遣会社を利用するとその分コスト(手数料)が掛かりますが、業務委託で直接契約すればコストやリスクは最小限に抑えられます。
大手企業から仕事を請負ってる代理店や代行会社と契約する
こちらも様々な企業が業種・職種にかかわらず、直接募集しているケースがあります。
- 自社で専門職の人材は雇用・教育しなくて良い
- 自社雇用ではないので案件がある時だけ報酬を支払えば良い
- 専門職の人材が揃っていれば事業拡大ができる
- 自社にはないノウハウを様々な専門家(経験者)から取得できる
私自身、この方法で現在10社以上と契約しました。そこから選び抜いて現在は2社と直接契約していて、この2社での年間売上が約500万円(実質稼働は週2~3日)です。
募集を見つけたら、お問い合わせフォームやメール、電話などで直接問い合わせてみてください。聞いてみるだけでも参考になるので、とにかく行動する事が大切です!
紹介をもらう(人脈の広げ方)
どんな仕事でも新規案件をもらうには紹介が一番効率が良いですよね。あなたの事を第三者がアピールする事で説得力が増します。
今までの知り合いをたどる
元会社の上司・同僚やこれまでの仕事で知り合った仕事の関係者、友人などに紹介してもらうのが一番早いです。直接仕事の依頼に繋がらないとしても、同じフリーランスや独立した人を紹介してもらうだけで人脈は広がります。いきなり案件を紹介してもらわなくても十分効果があります。
交流会や勉強会に参加する
フリーランスや独立、もしくは自分の仕事に関係する職種やジャンルで様々な交流会や勉強会が開催されています。「交流会」や「勉強会」で検索すればすぐに出てきますので、自分に合いそうなイベントがあれば参加してみましょう。私はそういったイベントは苦手で話しかけられないタイプですが、他の参加者も初めての人が多いので参加してみると意外と共感できる人に出会えたりします。