仕事上の雑談が苦手な人へ。これさえ知っておけば格段に雑談が上手くなります!
社内、社外に関わらず、仕事をしていたら雑談をする機会はたくさんありますよね。仕事の話であればある程度話す内容は決まっていますが、雑談のように「何を話すか決まっていない」状況は自由な反面、「何を話たら良いのか分からない」という方もいると思います。
「雑談で何を話したら良いのか分からない」
「会話が弾まない」
「会話で間が開くのが怖い」
「話が合わない奴だと思われたくない」
こんな悩みをお持ちの方はいませんか?
この記事では仕事上の雑談が苦手な人へ、格段に雑談が上手くなる方法をお伝えしたいと思います。
本記事の内容
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結論
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仕事上の雑談が苦手な人が知っておくべき4step
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雑談が上手くなるコツ
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、会社員時代に東証一部上場企業の中で最短で出世しグループ会社の代表取締役まで経験いたしました。その中で、仕事上の雑談が出世や人間関係構築にとても重要な役割を果たしていたので、その経験を元に解説していきます。
雑談と言っても様々なシチュエーションがありますが、本記事ではビジネスシーンで目上の人やクライアント相手に特化した雑談、会話術を解説していきます!
【結論】仕事上の雑談が苦手な人は話をしなくて良い!
早速、結論からお伝えします。
目上の人との雑談では、
「自分が話すのではなく相手に話をしてもらう」
ことが最も重要なので、あなたが率先して話をする必要はありません。
順を追って解説していきます。
仕事上の雑談が苦手な人が知っておくべき4step
●step1、目的を明確にましょう!
仕事上の雑談は、はっきり言って仕事です。
お偉いさんと食事をする機会があったとして、
「この時間は仕事じゃないからざっくばらんに行こう!」
と言われても、あなたにとっては仕事です。
何をするにもまずは「目的」を明確にしておく必要があります。
雑談が仕事である以上は、雑談の目的を明確にして挑む事が大切です。
目的はずばり、
- 相手との距離感を縮める
- 相手に楽しい時間を過ごしてもらう
この2点に集中してください。
目的を明確にすることで、やるべき事も明確になります。
●step2、マインドセット
目上の人との雑談で、「何を話したら良いのか分からない」と悩む人は、そもそもその考えが間違っています。
Step1で目的が決まりましたが、あはなたの話を相手が聞いてこの目的を果たせますでしょうか?
- 相手との距離感を縮める
- 相手に楽しい時間を過ごしてもらう
この目的を達成するには、あたなの話がどんな面白くて興味深くても難しいです。
なぜなら、相手は「自分が話をしたい」からです!
人は誰でも話がしたいのです。普段はシャイで無口な人でも恋人の前ではおしゃべりだったりします。
ですので目上の人との雑談では、
「相手に何の話をしてもらうか」を考えてください!
あなたが中身の濃い話をする必要はありません。
相談でも良いですし、質問や共通の話題、家族の話、趣味や相手の関心ごとなど、なんでも良いので話を振る事に徹してください。
目上の人はあなたの話には興味ありません。興味を持ってもらえるのはせいぜい身内ネタやスキャンダル、相手にメリットのあるネタくらいでしょう。ましてやあなたの話に興味がないのに、自慢話なんかされたら興味以前に嫌悪感すら抱かれます。
自分の話は相手に話をさせる前段に過ぎません。
常に、「相手に何の話をしてもらおうか」という意識で会話を進めましょう。
●step3、話を聞くスタンスを固める
- 相手との距離感を縮める
- 相手に楽しい時間を過ごしてもらう
この目的を果たすためには、
「相手が気持ちよく話しをできる状況をつくる」ことが重要です。
あなたの話の内容で盛り上げるのではなく、相手が話しやすい状態をつくるのです。そして最も重要なのが「話を聞く姿勢」です。これはあなたが話をしたり、相手に話をしてもらうための話題を振るよりもはるかに重要です。
「こいつと話してると話しやすいし気持ち良いなー!」
と思ってもらうのです。
これさえできれば、相手が勝手に話をしてくれるようになります。
1、あいづちとリアクション
自分が話をしてる時にリアクションが薄かったり、何の返答もなかったら、
「話を聞いてるのか?」
「私に興味がないのか?」
などと思いますよね?
相手の話を聞く上で、あいづちやリアクションはとても重要な要素です。
有名なのがあいづちの「さしすせそ」です。心理学で効果が実証されているあいづちだそうです。
- さ = さすがですね
- し = 知らなかったです
- す = すごいですね
- せ = センスが良いですね
- そ = そうなんですね、そうですね
他にも私はよく、
「なるほどですね!」
「えー!本当ですか!?」
なども使っています。
これらは響きを聞けば、褒めてたり共感したりする言葉なので、相手が心地良くなるのはうなづけますよね。しかし、多用しすぎると、
「こいつのあいづちはそればっかりだな。本当に話を聞いてるのか?」
と思われてしまうこともあるので、少しコメントを付け加えましょう。
「さすがですね!それは僕では思いついませんわー!」
「知らなかったです!メチャクチャ良いこと聞きましたー!」
このように、少しだけ自分の感想も付け加えるとさらに相手が気分良く話せるようになります。またリアクションも毎回大きければ良いというわけではありません。話の内容やレベルの大きさに合わせてリアクションをとりましょう。
2、愛嬌
愛嬌がある人には相手が自然と距離を縮めてきます。
礼儀礼節はもちろん大切ですが、飲みの席でずっと背筋を伸ばして機械的に話をされても相手はちっとも面白くありません。あなたがもし、自分より立場が下の人と飲みに行った時に、相手がずっと正座したまま無表情で、「はい、はい」と聞いてるだけの人だったらどう思いますか?
まるでロボットと話してるようで親しみは感じないでしょう。
多少、言葉が崩れていたり抜けてる所があっても、素直で愛嬌がある方が相手にとっては親近感が湧くのです。
完璧な作法による正確さよりも、かわいげがある方が人間味を感じて信用されやすいのです。
経営の神様と言われる松下幸之助(パナソニック創業者)さんも、リーダーに必要な条件の一番に「愛嬌」をあげています。
愛嬌を出すのが難しいと思ってる人は、まずは少しでも笑顔を増やして、明るい表情を意識してみてください。それだけで愛嬌のある人になっていきます。
●step4、話をする時のテンポやリズムを相手に合わせる
これも話を聞く姿勢と一緒で重要な要素です。
テンポは話すスピードで、
リズムは話の長さや組み立て
だと思ってください。
人にはそれぞれ話す時のテンポとリズムがありますが、テンポとリズムが合えば話は噛み合いますし、距離感が縮まります。ある意味「話しの内容」よりも重要です。
テンポを合わせるのは簡単です。早口の人には早く、ゆっくりの人にはゆっくりと話を進めましょう。しかし、理屈は簡単ですが実践するのは難しいですよね。ある程度は合わせられても限界があります。
テンポもリズムも相手に合わせる唯一の解決策は、
「話す内容をとにかく短くする」
です!
文章が短ければ話すスピードも組み立ても関係ありません。自分が話す内容を整理して端的に結論を伝えましょう!どんな相手でもダラダラと話をするのは嫌われます。
雑談が上手くなるコツ
1、その人に合った話を振る
相手に話をしてもらうにあたって、自分からよく話をする人は良いですが、あまり自分から話をしない人もたくさんいます。
こちらからのネタ振りは必要になりますので、下記のような項目を足掛かりに話を振ってみましょう。
軽い仕事の話、出身地、趣味、最近のトレンドやニュース、芸能スポーツ関連、休日の過ごし方、男女問題などなど
その人に合ったネタを事前リサーチしておくと話をスムーズに振れます。また、知っている話をされても知らないふりして質問したりもできます。
相手が話下手な人で説明不足でも、こちらは既に知ってることを聞いてるだけなので、
「○○ということですね!」とすばやく理解できます。
それによって、
「この人は理解力あるな〜」
「なんか話やすいな〜」
と思ってもらえます。
共通の話をすることであなたに親近感が湧き、距離がグッと縮まります。
【地域ネタ】
地域ネタは話もしやすく、一番手っ取り早く共感を得られるネタの1つです。
メジャーな土地であれば、行ったことがない土地でもある程度会話はできるでしょう。
例えば北海道や福岡だったら、
「ご飯が美味しいって言いますよね〜、やっぱり違いますか?」
と話を広げることができます。
では、鳥取と言われたろどうでしょう?
私は「鳥取砂丘」しか思い浮かびません。
※鳥取出身の方すいません。
こういう時は、私はスポーツが好きなのでスポーツ関連につなげます。
その地域が有名選手の出身地だったらその人の名前をあげますし、高校サッカーなら各都道府県の強豪校はすぐに出てきます。
鳥取出身と聞いたら、
「おー、米子東ですね!私、高校サッカー好きなんですよ〜。鳥取は学校数が少ないので全国大会に出るのは簡単だとか言われることがあるんですけど、逆にそれが聞いててムカつくんでどんなスポーツでもいつも鳥取の学校は応援してるんですよ!」
と返します。
これで共感を得られますし、応援してるという事で相手も親近感が湧きます。このように、都道府県の情報を1つでも持っておくと便利です。
なお、地域ネタで思わず地雷を踏んでしまうこともあるかもしれませんので、調子に乗って自分が持ってる知識をひけらかすのは止めましょう!
2、相手の自慢話を引き出す
人は自分の話をするのは好きですし、人に教えることも好きです。この特性を使って、相手の自慢話を引き出しましょう!
そのために、Why?とHow?を活用しましょう。
どうして?でその人自身を語ってもらい、
どうやって?でその人のやり方を教えてもらいましょう!
Why
「どうして何年経ってもまったく体型が変わらないんですか?何かされてるんですか?」
「どうしてそんなに道に詳しいんですか?」
「本当、いろんなこと知ってますよね?なんでそんなに物知りなんですか?」
How
「筋トレしてもすぐ妥協してしまうんです。どうやったら継続できますか?」
「覚えた事すぐ忘れてしまうんですよ。どうやったら知識として残しておけますかね?」
年齢が上がれば上がるほど自慢話はしたいものです。そして、相手にとっては「聞かれたから答えてるだけ」というのが、最も自慢話がしやすいシチュエーションなのです。
さりげなく相手の自慢話を引き出しましょう!
3、自虐を入れながら話す
話を振る前に自分の自虐を入れてから話を振るのも効果的です。
「先日クライアントのAさんと何気なく年齢の話になったんですけど、Aさんは私のことを45歳だと思ってたんですよ!今年35なので、相当おじさんに見られてるようです。。。○○さんはいつまでも若くて良いですよね〜」
自分を下げてからの会話は、謙虚さやダメさが相手から好感を得られる要素になりますので、距離感がグッと縮まります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
仕事上の雑談が苦手な人でも、自分が面白い話や興味深い話をしなくて良いと分かれば少しは気持ちが楽になると思います。
面白い話をするよりも相手が気持ちよく話せる状況をつくるのが、雑談が上手い人なのです!
さらに細かいテクニックはありますが、まずは今回の記事を参考に実践してみてください!