先日書いた記事で、「なんだかんだでポジティブな人なんでしょ?」というお声が多かったので、マイナス思考・プラス思考についてお話しします。
例えば嫌いな上司がいた場合、だいたい普通の人は下記の4つの行動をとります。
- 周りを変えようと考える(願う) 「あの人異動にならないかな」と願う。思ってるだけでは何も変わりませんね。
- 行動を変えようと考える 飲みに行く、旅行、買い物、カラオケ。。。次の日にはまた同じ日常が来ますね。
- 気にしない、考えない 「気にしない」「考えない」「忘れよう」と考える。脳をストップさせることはできないからそもそも無理ですね。
- プラス思考 でました!プラス思考!「ピンチは逆にチャンスだ!」と。うまくできる人はいいですが、できない人の方が圧倒的に多いですしこれだけで人生が好転しないことはたくさんあります。
部下が弱音を吐いた時に、「ダメだな〜、マイナス発言。だから上手くいかないんだよ」と指導する人はたくさんいます。そしていかにポジティブが大切かを力説しますね。しかし、弱音を吐く人もポジティブで前向きの方が良いのは分かっています。だから改めてポジティブの大切さを教わったからと言ってポジティブにはなれません。
マイナス思考でも良いんです、なぜプラス思考が上手くいかないのか?
プラス思考はメンタルや考え方ではなく、これは遺伝子のお話しです。三大神経伝達物質というものがあります。
- アドレナリン(興奮させる物質。通称"怒りのホルモン”)
- ドーパミン(やる気や運動機能、学習機能を司る物質通称。通称"報酬系ホルモン”)
- セロトニン(心を安心させてくれる物質。通称"幸せホルモン”)
この中でセロトニンの分泌量が多いと、安心情報を常に流してくれるので楽観的になります。逆に分泌量が少ないと心の病になったりします。
分泌量が多い順に、LL、SL、SSと分かれていますがアメリカ人は30%以上の人がLLタイプだそうです。3人に1人は楽観的でポジティブだということです。
逆に日本人は、98%以上がSSタイプです。ポジティブなのは100人中1人か2人だけです。日本中の多くがネガティブで溢れているのです。日本人がプラス思考が合わないのは遺伝子で決まっているのです。だからマイナス思考でも良いんです。
「ネガティブはダメだよ」と教えてる上司もだいたいネガティブでしょう。人は誰でも不安や悩みを抱いて生活していますからね。
プラス思考で成功するという根拠がない
プラス思考の方がマイナス思考よりも成功するという科学的根拠はありません。「まぁ大丈夫だろう」、「これぐらいは耐えられるだろう」で全部を乗り越える事はできません。ただの無計画ですね。
逆にマイナス思考でうまくいくケースはたくさんあります。「目標達成するためには、途中で問題も出てくるだろうし、上手くいかない事もあるだろう」と考えられる人の方が、目標達成率が高いことがデータで出ています。
つまり、成功している人は、前向きに行動しつつも、ネガティブなことも想定し受け入れることができるタイプの人です。
ポジティブやチャレンジ精神はものすごく大事ですが、まずマイナス思考に陥ってしまう事実を受け止めましょう。マイナス思考でも大丈夫なんです。しょうがないんです。だって遺伝子に組み込まれてしまってるんですから。
マイナス思考がダメなのではなく、その後どうするかが大切です。 頭ごなしにマイナス思考を否定してはいけません。本人のせいではないので。以前にも書きましたが、ポイントは"セルフコントロール”です。
続きはまた後日お話しします。