営業職は当然資格がなくてもできる仕事ですし営業のスキルアップのために資格取得の勉強をするイメージはないと思います。
しかし営業職の方が資格を取る事で、転職やキャリアアップに有利になる資格はたくさんあります。
今営業の仕事をしている方で、営業実績以外で自分の価値を上げたいと思ってる方はいませんか?
この記事では、営業職の方が転職やキャリアアップに有利になる資格をご紹介します。
本記事の内容
-
営業職で転職やキャリアアップに有利になる資格
-
営業職で資格を取るメリット
-
営業職で転職する際に使うべきエージェント
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、営業会社から社会人のキャリアをスタートし、BtoC,BtoBの様々な新規・既存営業(有形・無形問わず)を経験し、東証一部上場企業のグループ会社の代表をしておりました。現在はキャリアコンサルタントとして様々な業種のキャリア相談を受けています。
1、営業職で転職やキャリアアップに有利になる資格4選
資格や検定はたくさんありますが、聞いた事ないような資格を取ったところで自己満足で終わってしまいます。
どうせ勉強するなら実戦で役立ち、信頼も得られて、自分のブランディングに繋がる資格を取りましょう!
そこで、本当に取得するべき資格をご紹介します。
1、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
MOSは「Excelが使える、Wordが使える」などといった目に見えないスキルを客観的に証明できる資格です。
様々な業界の中途採用の面接官業務を行なってきましたが、面接で、
「officeがどれくらい使えるかチェックしてください」
と依頼されることは非常に多いです。
営業職は、WordやExcel、パワーポイントを使う頻度は非常に高いので、基本レベル以上の事ができるとそれだけでプラスに働く事は確実です。
メリット
- 業務効率が向上する
- パソコンスキルを客観的に証明できる
- 社内で営業以外に任される仕事が増える
- 転職時にプラスに働く
- 世界共通の試験なのでスキルは世界に通用する
2、簿記
営業の仕事は数字に強くなればなるほど仕事の幅が広がります。特にBtoBの営業をしている方は、どんなサービスでも結局はクライアントの利益向上に繋がる提案をしていきます。
簿記を習得する事により、企業の経営活動を数字で分析できるようになります。
将来、幹部を目指したりキャリアアップを図る上で、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を読み取ることは必須の能力になります。
まずは3級の勉強から始めてみましょう。
企業の数字がわかるようになると仕事の面白さが倍増するので、資格取得を目指さなくても必ず仕事に役に立ちます。
2級まで取得すれば経理へのキャリアチェンジも比較的容易にできます。
メリット
- 企業の経営活動における収支の内容が理解できる
- 業界・業種に関係なく使える
- クラインとに幅広い提案ができる
- 経営者とも深い話ができる
- キャリアチェンジや転職に有利
3、ビジネス実務法務検定
営業では「契約」というステップを必ず踏みます。
契約書や約款などに書かれている文言は専門用語も出てきますしとっつきにくいと思う事もあるかもしれませんが、中身を知ると驚くほど簡単な事が多いです。難しく書いてあるだけだったりします。
契約関連は会社の法務に任せる事が多いと思いますが、仕事ができる営業マンは契約書はすべて理解していますし、クライアントから相談を受けた時にも法律的な見解からアドバイスする事ができます。
ビジネス実務法務検定は企業活動の主要分野を多くカバーしているので業種も問いません。
メリット
- 法律的見解から相談に乗れる
- トラブルを未然に防ぐ事ができる
- プライベートでも役に立つ事多い
- 信頼を得られる
- 経営者と話をする時に深い話ができる
4、TOEIC
厳密には資格ではないので合否はありませんが、現状の英語力を客観的に点数で測る事ができます。
「英語が話せるようになりたい」「海外で仕事が
英語力を活かした仕事をしたい場合は、中途採用の募集要項で指標としてTOEICを使用する企業がほとんどです。
600点以上、650点以上の募集が多いので、700点以上取っていると転職先の幅も広がります。
メリット
- キャリアチェンジや転職に有利
- 英語学習のモチベーションに繋がる
- 海外案件の仕事ができる
- グローバルな友人ができる
- 入手できる情報が増える
2、営業職で転職やキャリアアップに有利になる国家資格3選
国家資格とは文字通り、国が認定する資格です。
国の法律で規定されている資格なので、民間の資格に比べて信頼度が高いです。
資格を取得する事は知識や技術があることの証明になりますが、国家資格を取得する事は社会的信用も得られます。
1、ITパスポート(難易度:簡単)
新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を取得できます。
今や職種に関わらずIT知識は必須です。特に営業職の方は、自社の扱ってるサービス以外の分野も知っておく事で、よりお客様との信頼関係を構築できます。
メリット
- 情報セキュリティや情報モラルに関する知識が身に付く
- 企業コンプライアンス・法令遵守に貢献する正しい知識が身に付く
- 経営戦略、財務など、経営全般に関する基礎知識が身に付く
- 業務に必要なITの基礎知識が身に付く
2、キャリアコンサルタント(難易度:簡単)
2016年より国家資格になったばかりの比較的新しい国家資格です。キャリアコンサルタントは文字通り、「キャリアに関するコンサルティングを行う」専門家です。
働き方が多岐にわたる現代において、
「どのようなキャリア形成をすれば良いか?」「自分にはどんな仕事が合っているのか?」
など、今後の仕事への向き合い方を相談者に寄り添ってサポートしていくお仕事です。
営業職で部下を見てる方は、マネジメントする上で部下に寄り添う事ができモチベーションを上げるスキルが身につきます。
通常は厚生労働大臣が認定する講習を受けた人が受験できるのですが、実務経験が3年以上の方はそれだけで受験できます。
私は後者で受験しました。実務経験は曖昧です。。
私は社内で新卒のキャリア相談を受ける担当をしていた事を経験として申請して受験できました。
メリット
- 国が運営する「キャリコンサーチ」に登録できる
- キャリアコンサルタントとして独立できる
- マネジメントに活かせる
- 国家資格なのに比較的簡単に取得できる
3、中小企業診断士 (難易度:難関)
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。
営業職として長く働いてる人がキャリアップを図る時に必ず目にする資格がこの「中小企業診断士」です。
文字通り、中小企業を診断できる国家資格ですから汎用性はもの凄く高いです。
なぜなら、日本の企業の99%以上が中小企業だからです。
下記の7つが1次試験の科目ですが幅広いジャンルの知識をが必要になるので、あらゆる課題解決の助言ができるようになります。
これに加えて2次試験もあるのでかなり難易度は高いですが、取得すればこれだけで食べていけます。
【中小企業診断士1次試験科目】
- 経済学
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
メリット
- ビジネスの視野やキャパシティが広がる
- 世の中の仕組みが分かり経営目線で仕事ができるようになる
- 中小企業診断士として独立できる
- 経験していない知識が身に付く
営業職で転職する際に使うべきエージェント
営業職で転職やキャリアチェンジを考えてる方にお勧めの転職エージェントをご紹介します。
転職エージェントの最大手の一角です。マイナビにしかない求人が多数存在します。20~30代に転職サポートに強く、人事&採用担当との太いパイプを持っています。また、応募書類の準備から面接対策まで、親身な転職サポートでアドバイザーの対応が非常に丁寧という声が数多く聞こえますので、転職初心者にも心強いでしょう。また、職務経歴書のブラッシュアップや模擬面接の他、利用回数や期間に制限なく、求職者の都合に合わせて夜間や土曜の相談もお受けしています。
圧倒的な求人数と実績!転職活動するならリクルートエージェントの登録は必須です。ほとんどの業界・業種、地域を網羅しているので、各業界の市場動向も把握できます。私も働いていた事がありますが、リクルート エージェントは分業制です。求職者担当のアドバイザーと企業とやりとりする担当が分かれていて、それぞれが集中して業務を行えて、両者の連携もしっかりしているので、希望の転職までスムーズにサポートしてくれます。
まとめ
改めて営業職で転職やキャリアアップをするにあたって資格を取るメリットをまとめると、
- 営業以外の仕事を任されるようになる
- 仕事の幅が広がる
- 営業実績以外で評価される
- 給与UPに繋がる
- キャリアアップや転職に有利
- 社会的信用を得られる(国家資格は特に)
- 自信が持てるようになる
これ以外にも相乗効果として様々なメリットがあります。
もちろん営業職の場合、一番評価されるポイントは実績だと思います。転職活動で面接を受ける時にも面接官が必ず聞くのは実績面です。
しかし、実績は調べようがないので参考の1つに過ぎません。
しかし資格に関しては、客観的に証明できる手段になります。
実績がある人はもちろん、個人としての実績を数字で表しにくい人は、数字の代わりに資格取得にチャレンジした内容はアピールポイントになります。
向上心、努力できる人、仕事に前向きなどの評価に繋がります。そして、難易度が高い資格ほど、より評価される度合いは高くなります。
そもそも営業の仕事はBtoB、BtoCに関わらず、営業職の役割を簡潔に言うと、
「お客様が抱えている問題を解決する」
ということです。
営業でお客様と接するためにはコミュニケーション能力だったり、愛想の良さや親しみやすさ、社交性、ヒアリング能力なども大切ですが、その分野の「知識」が必要になります。
資格取得はその知識を証明するツールにもなりますので、営業職で転職やキャリアアップを図る上で、資格の取得は確実に有利に働きます。
しかし闇雲に資格を取得しても意味がありません。
ましてや、だれも聞いたことのないようなマイナーな資格や検定もプラスには働きません。
- 今の仕事に直結する分野
- キャリアプランを形成する上で取得しておくべき分野
- 興味がある分野
この辺を基準に自分に合った資格を勉強しましょう!