「最後に何か質問はありますか?」
面接の最後には必ず逆質問の時間がありますよね。
「面接で最後にどのような質問をしたら良いの?」
「聞きたいことがなければ質問はしなくても良いの?」
という相談をされることがありますが、同じ悩みをお持ちの方はいませんか?
この記事では、面接時に逆質問をする時のおすすめをご紹介します。
本記事の内容
- 面接官が逆質問をする目的
-
面接時に逆質問をする時のおすすめ例
- 面接時に逆質問をしてはいけなNG例
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、会社員時代から新卒・中途の面接官を担当し、独立した今でも年間1000人以上の新卒・中途の面接を様々な業種の企業様で実施しています。
これまで何千人と面接をしてきた私自身の経験と、様々な企業の人事担当者とやり取りをした経験を元に、
プロの面接官目線で面接時に逆質問をする時のおすすめについての解説します。
逆質問は最後のアピールチャンスは間違い?
「逆質問は自分をアピールする最後のチャンスです」という記事をよく目にしますが、大前提としてお伝えします。
逆質問の時点で合否は8〜9割決定しています。
逆質問までに行われる自己PRや質疑応答でほとんど合否は決まっているので、仮に不合格と思われてる応募者がどんなに素晴らしい逆質問をしたところで合格にひっくり返る事はありません。
大前提として、逆質問までの過程でしっかり合格を呼び込みましょう。
※参考:【自己紹介・自己PR】面接の攻略方法を例文を交えて教えます
とは言っても、下記の場合にアピールする効果があります。
- 面接官が合否を迷ってる場合
- ほぼ合格が確定している時の最後の後押し
特に1番は、逆質問での印象が悪ければ落ちますし、逆質問で良い印象を与えれば受かる可能性が高くなります。
最後はプラスの印象を与えて終わった方が受かる可能性が上がるので、面接時に逆質問をする時のおすすめをご紹介していきます。
面接時に逆質問をする時のおすすめ
1、面接官が逆質問の時間を設ける理由
まずは何故逆質問の時間が設けられているのか理解しておきましょう。
大きく分けて3つです。
- 応募者の入社意欲を確かめるため
- 認識違いがないかを確認するため
- 企業側が応募者との信頼関係を作るため
この中で一番重要なのが、1番です。
質問内容で応募者の入社意欲ややる気を探りたいという意図がありますので、質問内容によってアピールすることができます。
ポイント
入社意欲・やる気を感じさせる質問をすれば良い
逆質問の目的が分かればそれに合う質問をすれば良いだけです。
面接時の逆質問は、
疑問点を解消するのではなく入社意欲を伝える時間
ということを常に頭に入れておきましょう!
2、逆質問をする時のおすすめ例
逆質問の目的が分かりましたので、後はそれに見合った質問をするだけです。
【逆質問例】
・入社するまでに準備しておいたほうが良いこと、勉強しておいたほうがいいことはありますか?
・前職での○○な経験は活かせると思いますが、それ以外で今後身につけるべきスキルや必要な経験があれば教えてください。
・これまでも未経験入社の方がいるとお伺いしましたが、どんな方が活躍されてますか?(活躍されてる方の共通点があれば教えてください)
・前職では積極的に話しかけて従業員のモチベーションを管理するマネジメントのやり方をしていたのですが、その企業の雰囲気や社風にあったやり方があると思いますので、御社で「こういうマネジメントをしてほしい」という要望があれば教えていただきたいです。
・(入社までの期間が1ヶ月以上ある場合)もし内定いただいた場合は御社に決めています。入社が2ヶ月先になりますので、入社前に一度現場を経験しておきたいので、どこかで1日体験や見学などすることはできるでしょうか?もちろん無給で構いません。
・○○さん(面接官)が御社で働いていて良かったと思えるところを教えてください。
前向き、意欲・やる気を感じる、モチベーションが高いなど、相手にプラスの印象を伝えられるような逆質問を2、3個用意し、その企業にあった質問を準備しましょう。
3、聞きたいことがなければ逆質問はしなくても良いのか?
結論から言うと、
しなくても良いけどアピールはしましょう!
余計な質問をして印象が悪くなるくらいなら、逆質問は「しない」という選択肢もありますが、先ほどお伝えした通り、逆質問は入社意欲を図る意図も含まれてます。
逆質問をしない場合には、
「(説明会、ホームページで内容は理解しておりますので、いろいろお話しいただいたので)特に質問はありませんが、今日○○さんとお話ししてみて改めて御社に入社したいと強く思いました。冒頭でお伝えしました通り、御社の○○が好きで、私の○○の経験も必ず活かせますので、是非ともよろしくお願いいたします。」
と面接官に直接訴えかけましょう!
面接官の名前を覚えておき、名前を呼ぶだけでもプラスになります。
ポイント
質問がない時は、質問しない代わりにアピールしましょう!
たまに、「逆質問をしないと面接に落ちる」という情報がありますが、
厳密に言うと、
「面接官があなたと他の人で迷ってる時に、あなたが逆質問をしないで他の人が逆質問で好印象を与えた場合には落ちる」
という事です。
あくまでも逆質問は「入社意欲を図る」が目的なので、
逆質問をしなくても最後に好印象を与えられれば大丈夫です。
面接時にしてはいけない逆質問
念のため、面接時に絶対にしてはいけないNG逆質問をご紹介します。
1、労働時間や有給消化など
労働時間や残業時間は募集要項に記載されてることがほとんどですので、
この手の質問は「募集要項を疑っている」、「仕事への意欲が薄い」などと思われるためNGです。
内定を貰ってから確認しましょう。
2、給与や福利厚生など
給与UPが転職目的な方は特に気になると思いますが、条件面などは面接で確認する事ではありません。
面接の目的はあくまでも内定を勝ち取る事に注力してください。
内定をもらってから交渉しましょう!
労働時間や勤務地、給与面などの交渉は自分でしなくても大丈夫です。
必ず転職エージェトを活用し、エージェントの担当に代わりにやってもらいましょう。
3、ホームページや募集要項に書いてある内容
「御社の強みはなんですか?」
「御社はどのような企業理念をお持ちですか?」
調べればすぐに分かる質問や企業がオープンにしている情報を聞くのは、「この人うちの会社の情報を何も見てないのか?」と志望度が低いと思われるだけです。
浅い質問は止めましょう。
4、弱気な質問
「どのような研修制度があるんですか?」
これも代表的なNG質問ですね。
未経験・初心者歓迎の募集でも聞いてはダメです。
理由は、未経験でも前向きな人がほしいからです。研修を気にする時点で後ろ向きな印象を与えてしまします。
経験者はもっと聞いてはダメです。
即戦力がほしいのに、研修を気にするような経験者は面接官からすると頼りになりません。
まとめ
逆質問は5問も6問もすることは逆効果になりますので、せいぜい2問程度にしてください。
上記の「逆質問をする時のおすすめ例」から2〜3個用意しておけば大丈夫です。
何度も言いますがとにかく逆質問の目的は、
疑問点を解消するのではなく入社意欲を伝える時間
という事を忘れないでください。
そして面接の目的は、
内定をもらう事
です。
不安点の解消や条件交渉は後からでもできますし、内定後の方が交渉しやすいので選考中は面接に集中しましょう!
そして交渉が面倒な人は必ず転職エージェントを活用し、エージェントの担当に代わりにしてもらいましょう。