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「退職理由は嘘をついても面接は大丈夫ですか?」現役のプロの面接官が解説します

退職理由が嘘

転職活動で一番重要なのが面接ですが、「面接で前職の退職理由は嘘をついても大丈夫ですか?」と相談される事がよくあります。

嘘をつく理由は、本人が退職理由がネガティブだと思うからなのですが、退職理由を伝える時に同じ悩みで困ってる方はいませんか?

 

この記事では退職理由の伝え方について解説していきます。

 

本記事の内容

  • 退職理由で嘘をついても良いのか?
  • ネガティブな退職理由とは何か
  • 退職理由が人間関係の時の対処法

 

 

本記事の信頼性

この記事を書いている私は、会社員時代から新卒・中途の面接官を担当し、独立した今でも年間1000人以上の新卒・中途の面接を様々な業種の企業様で実施しています。

 

転職活動時の面接で100%聞かれるのが、

「前の会社はなぜ退職されたんですか?」

という退職理由です。

その退職理由を元に、

「うちの会社で頑張れる人物か?」

「同じ理由ですぐに辞めないか?」

ということを判断するのです。

 

これまで何千人と面接をしてきた私自身の経験と、様々な企業の人事担当者とやり取りをした経験を元に、

プロの面接官目線で退職理由についての解説します。

 

退職理由は嘘をついてはいけません

結論から言うと、嘘をついてはいけません。

理由は下記3点です。

 

1、疑いの目で見られる

普通の退職理由で嘘がバレることは100%ありません(犯罪や懲戒解雇などの大きな原因のせいで退職した場合は別です)。

ではなぜ疑われるかと言うと、嘘をついたり誤魔化したりすると顔の表情に出たり口調が変わったりする事があるからです。

これまで何百人と面接をしている面接官はその違いに気付く可能性が高いです。

面接官が「この退職理由は本当かな?」と疑問に思った時点でマイナスポイトです。

嘘をついてる確信がなくても、嘘をついてる可能性があると面接官が思っただけで面接は不合格になります。

 

 

2、話に一貫性がなくなる

退職理由で嘘をつくと、志望動機や別の質問をされた時に辻褄が合わなくなる可能性があるからです。

特に退職理由と志望動機は基本的にはセットですので、面接を受けに行った会社でやりたい事を話したり将来の理想や希望条件など、様々な質問をされた時に、話に一貫性がなくなる可能性が高くなります。

他の記事でも書きましたが、面接での発言に一貫性がないと確実に落ちます。

 

 

3、嘘をつく理由がない

嘘をつくという事は本当の事を話すとマイナスやデメリットがあるからだと思いますが、果たしてそうでしょうか?

退職理由で嘘をついてはいけないですが、バカ正直に全部を話す必要もありません

退職理由を事細かに話す人がいますが、細かく話すほど愚痴っぽくなるだけです(それと話が長いと思われるデメリットもあります)。

退職理由の概要を伝えた上で、細かく質問された時に質問され事だけ答えましょう

 

次に本当のネガティブな退職理由を解説していきます。

参考

転職を考える時には悩む前にまずはエージェントに相談してみましょう!

※参考:おすすめ転職エージェント3選

 

 

ネガティブな退職理由とは

代表的な退職理由として下記の5つがあるとします。

  1. 給与が安い
  2. 人間関係
  3. 労働時間や休日数への不満
  4. 仕事内容への不満
  5. 将来性などの会社自身への不安

 

あなたの退職理由もこの中に1つくらいはあるのではないでしょうか。

 

ネガティブの要因は退職理由ではない

では5つの退職理由のすべてがネガティブだと思いますか?

答えはノーです。

例えば、このような経歴の人はどうでしょう?

【事例1】 35歳男性、営業職、年収:300万円

大学卒業後、新卒で入社。入社して12年、一貫して営業職として勤務。成績は真ん中くらい。トップ営業マンではないが数字としては利益に貢献しており、赤字社員ではない。真面目な性格で部下からも信頼が厚く、現在は係長として直属で5名の部下をマネジメントしている。今までは独り身で特に年収に興味はなく、会社の仲間も良い人ばかりで不満はない。しかし、結婚を考えてることもあり、今の年収では安いので転職を決意。

 

どうでしょうか?この35歳男性の退職理由は「給与が安い」ですが、

それをそのまま話したとして、この35歳男性の転職はネガティブだと思われるでしょうか?

私にはむしろ、真面目で会社に対してのロイヤリティー(帰属意識)も高く、責任感の強い人物に見えます

 

こちらの男性はどうでしょうか?

【事例2】 28歳男性、エンジニア、年収:500万円

中途入社。入社して2年。前の会社からキャリアアップを図り転職してきた。入社当時から激務で、この2年間ほとん休みがなく、仕事しかしていない。残業時間は毎月100時間を超えていて、サービス残業や休日出勤も当たり前。この勤務スタイルは数年間は続くと言われている。1歳になる子供との時間も取れず、もう少し時間に余裕のある生活をしたいため転職を決意。だからと言って残業や休日出勤が嫌なわけではない。

 

どうでしょうか?この28歳男性の退職理由は「労働時間」ですが、仕事にやる気がない人に見えますか?

私がこの男性でも転職するでしょう。

 

このように、どちらの事例も「今の会社が嫌だから辞める」のですが、

退職理由はその人の環境や年齢などによってネガティブ要素にはなりません。

もし、【事例1】が20代前半だったとしたら、ネガティブになります。

 

結論として、

 

“退職理由”がネガティブなのではなく、あなたがネガティブだと思ったからネガティブなのです

 

面接官も前の会社に何かしらの不満があるから転職活動してるのは百も承知です。

どんな退職理由でも面接官がネガティブだと感じなければ良いのです。

「たしかに、それだったら退職しても仕方ないよね」

と思う内容であれば退職理由は関係ないのです。

 

 

退職理由の不満がネガティブにならない条件

退職理由が面接官にネガティブだと思われない条件はたった1つです。

それは、

その会社には当てはまらない内容

であることです。

例えば前項の例で出た「給与が安い」や「労働時間が長い」は、その会社がそれに該当していなければ、同じ理由で退職する可能性がないので面接官からするとネガティブにはなりません。

逆に退職理由が例えば、

「前の会社はどんなに頑張っても上が詰まっていて出世ができない」

と言う理由だったとしてその会社もそうだった場合は、

「うちの会社もそうだからこの人はうちには向いてないな」

というネガティブ要素になり不合格になります。

 

 

退職理由が「人間関係」だけは別もの

ここまで、「退職理由は嘘をついてはダメ」、「嘘をつく理由がない」とお伝えしましたが、退職理由が人間関係だけはそうはいきません。嘘をつくと言うより、人間関係の話は絶対にしてはいけません。

理由は下記の通りです。

  1. 数字で表現する事ができない
  2. 前職の会社や人の事を悪く言うことになる
  3. どんな理由であろうとあなたにも責任がある
  4. 組織で働く上で人とのトラブルはNG

 

1、数字で表現する事ができない

給与や労働時間のように人間関係の不満を数字で表現する事ができません。すべてはあなたの主観になってしまうので、単純に人に対しての不満や愚痴になってしまう可能性が高いのです。

 

 

2、前職の会社や人の事を悪く言うことになる

退職理由の原因が人間関係だと、どうしても前職の会社や人の事を否定せざるを得なくなります。

面接で絶対にしてはいけない発言が、「前職の会社や人の事を悪く言う」ことです。

 

 

3、どんな理由があろうとあなたにも責任がある

仮に、凄いパワハラを受けたり誰が見てもセクハラ行為だったとしても、話を聞いた面接官は、

「それは大変だったと思うけど、あなたにも何か原因があるでしょ」

と思います。100%思われてしまいます。

これはもう仕方のない事なんです。

人間関係で退職した理由を話した時に面接官も相手が悪いのは理解できたとしても、本人にも何か原因があるだろうと勝手に思ってしまうのです。

 

 

4、組織で働く上で人とのトラブルはNG

どんな会社でも1年中ひとりで仕事をする環境はありません。チームで動く仕事がたくさんあります。

人間関係が原因で前職を退職したとなると、

「うちの会社でも少し合わない人がいただけで、すぐ不満に思うんじゃないか?」

と過剰に思われてしまいます。

人とうまく付き合いながら仕事ができない人だと思われるので絶対に採用されません。

 

 

退職理由が「人間関係」の対処法

以上のように、人間関係が退職理由の一番だった場合、どんな内容であろうとマイナス要素しかありません。

退職理由が「人間関係」の対処法は、

嘘をつくつかない以前の問題で、人間関係の話は絶対にしてはいけない

です!

 

たまに、「ポジティブに変換すれば良い」という記事を見ることもありますが間違っています。その記事のほとんどは転職経験者の記事ですが、たかだか数社、下手したら1社の本人の経験談です。

ポジティブに変換しようが、「自分にも悪いところがあった」と謙虚さを出そうが無駄です。

 

なぜなら、ここまでの話でお伝えしたように、

  • 嘘や誤魔化しは面接官にバレる可能性が高い
  • どんな理由があろうと本人にも責任があると思われる
  • トラブルを持ち込む体質かもしれないと思われる

などなど、とにかくプラスに転じる要素が1つもないからです。

 

ポイント

これまで何千人も面接をしてきた経験と何百人もの人事担当者と話してきた経験から、人間関係が一番の原因で退職した人がプラスになった例はありません。二番目以降の退職理由を伝えてください。

参考

転職を考える時には悩む前にまずはエージェントに相談してみましょう!

※参考:おすすめ転職エージェント3選

 

 

まとめ

面接で退職理由を伝える時に、絶対に守るべき事項をまとめておきます。

  • 基本的に退職理由は嘘をつかない
  • 退職理由は前向きに伝える
  • 前職の会社や人の事を悪く言わない
  • 退職理由はすべての事実を話す必要はない
  • 退職理由で人間関係の話はしない

 

面接では全てをさらけだす=正直者として評価されるわけではありません。

 

また、転職活動は前向きなチャレンジなので、何かに後ろめたい気持ちを感じる必要もありません。自分の人生を豊かにするための手段にすぎないのです

退職理由も決して後ろ向きな事ではないので、ネガティブに考えずにポジティブに捉えてください。

 

今の自分の状況でどんな退職理由を伝えたら良いのか不安な方は、一度専門家に相談しましょう!

※参考:おすすめ転職エージェント3選

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