仕事や人付き合いの中で、頼みや誘いを断れないで悩んでる方はいませんか?
- 上司の言いなりになってしまう
- 余計な仕事をやらされる
- 理不尽に怒られても反論できず受け入れてしまう
- 別に好きな人でもないのに嫌われるのが怖い
- などなど
私の周りにも同じ悩みを抱えてる人はたくさんいました。
すべての人に共通してることは、「やさしくて弱い人」です。
弱くなくてもやさしい人は、少なからず「断れない」という経験はあると思います。
本記事では、頼みを断れないでストレスを抱えてる人へ、その対処法をお伝えしていきます。
本記事の内容
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強くなるための二つのこと
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嫌いな人間から好かれる必要はない
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感情的恐喝について
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言いなりにならない
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断る勇気があなたを変える
- まとめ
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、会社員時代に東証一部上場企業の中で最短で出世しグループ会社の代表取締役まで経験しました。その中で、意地悪な上司、ずるい人、真面目でやさしいのに損をしている社員をたくさん見てきたので、その経験を元に解説していきます。
加藤諦三氏の「やさしさを強さに変える心理学」という本を読んで、「感情的恐喝」とう言葉がとても腹落ちしたのでこの本も参考にしながら解説していきます。
まずは強くなるために二つのことを自覚しましょう!
1、自分の弱さを自覚しましょう!
嫌だなーと思うことを頼まれたり、頼みを引き受けて損をした時に、
「なぜそうなったのか?」
をしっかりと考えましょう。
ただ単に断れば何も起きなかったということが分かるはずです。頼まれやすかったり断れない理由は、自分の弱さにあります。
そして、ずるい人はあなたを舐めています。あなたの弱さにつけ込んできます。
ずるい人は強い人には頼みません。弱い人に頼むのです。さらに自分の弱さがずるい人を集めてしまうのです。
まずは自分の弱さを自覚して、ずるい人につけ込まれている事を自覚しましょう!
2、何のために生きてるのかを常に考えましょう!
私の周りにいた上司の言いなりになっていたやさしくて弱い人で、結婚して子供ができたのを機に、転職していった人たちを何百人と見てきました。自分に「家族」という大切なものができた事で強くなったのです。その結果、言いなりになる環境を自ら変える決断をしたのです。
もしあなたが今会社や上司の言いなりになっていてストレスを抱えているとしたら、
「会社や上司とあなたの人生はどちらが大切ですか?」
「会社や上司の言いなりになってその後に幸せが約束されていますか?」
「明確に我慢する理由がありますか?」
人は好きなモノや大切なモノ、譲れないモノがあれば戦う事ができます。好きなモノや大切なモノがないと、
「まぁ、いいか。どうせ自分は一人だし何もないし」
と戦う力が湧いてきません。自分が好きなモノ・人と嫌いなモノ・人をはっきりさせましょう!
もし何もなければ、
「楽しい人生を送りたい!」
と強く願うだけでも良いです。今が楽しくないのであれば、変えましょう!
「強くなる」ということは、現実の自分から目を逸らさない事です!
嫌いな人間から好かれる必要はない!
やさしさと加害恐怖の違い
加藤氏の本で、「加害恐怖」という言葉が出てきます。自分の言動が相手を傷つけはしないかという恐怖です。
断ることが相手を傷つけてしまうのではないかと恐れて言いたいことが言えない人は多いと思います。しかし、加害恐怖は人を傷つけることで自分が嫌われる事を恐怖しているという事で、他人への思いやりとはまったく逆の性質であると解説しています。
たしかに、私も好きな人や信頼関係ができてる人に対しては断ることができますし、言いたいことも言えます。
という事は、嫌いな人や信頼していない人に対して断れない=嫌われたくないと思っているのです。
矛盾してると思いませんか?
「嫌いな人間から好かれる必要などない」
ということです。
加藤氏の本では、『ストレスの原因は自分の中の「人に気に入られたい」という気持ちにある』と述べています。
正確に言うと、「嫌いな人に気に入られたい」という気持ちがストレスの原因なっています。なぜなら好きな人には何でも言えるし、引き受けても苦にならないからです。
- 嫌いな人の言うことが断れない
- 嫌いな人から嫌われることを恐れている
- 嫌いな人から好かれようとしている
これらすべてがストレスの根本なのです。
感情的恐喝には強く対抗しましょう!
加藤氏の本でとても腹落ちしたフレーズが、「感情的恐喝」です。
相手の言いなりにならないと自分が悪い人間に思えて罪の意識を持つように、感情的に操作されることです。
簡単にフレーズを例で出すと、
「上司の俺を信用できないのか」
「友達だとおもってたのに」
「お前だったら引き受けてくれると思ったのに」
こう言った言葉を言われると、なんだか自分が悪い事をしたように思いませんか?
しかし、これはれっきとした恐喝です!脅し文句です。
感情的恐喝には強く出ましょう!
「おまえは俺を信用できないのか!」と言われたら、
「信用してるからこそ、正確な仕事をしたいのです。しっかりとして根拠を教えてください!」
「友達だと思ってたのに」と言われたら、
「友達だと思ったらそんな迷惑なお願いしないでしょ」
感情的恐喝をしてくるずるい人間いは強く抵抗してください!
言いなりにならない
人は淋しいから騙されます。淋しいと誰にでもつい良い顔をしたくなります。「あなたが頼りなの」とか「あなた以外に頼れる人はいない」という言葉に弱いのです。
どうしても劣等感の強い人はおだてに弱いのです。劣等感と寂しさは同じ性質の心理で、劣等感は孤独感でもあります。
ずるい人は弱い人に敏感なので、簡単に騙してきます。ずるい人は言葉一つでロボットのようにあなたを操ってきます。
劣等感や孤独感に苦しむ人は、まず、
「もう嫌われても良い」
「いい人だと思われなくても良い」
「馬鹿にされても良い」
と心に誓ってください。
本当にそのように決心すれば、ずるい人はあたなには近寄りません。あたなに笑顔で接していたのは、あなたの労働力をただで簡単に使えるからです。あなたの労働力をただで使えないのであれば、あなたにはもう何も用がないのです。
そして、そこから誠実な人との付き合いが始まります。本気で決心して生き始めなければ、あなたは死ぬまでずるい人のカモであり続けます。
あなたが騙されて生きてきたということは、あなたがそういう人間関係の中にいたということです。ずるい人が集まる社会の中で、生きていたということなのです。
そしてそうしたずるい人の人間関係の中で、あなたは好かれようと無理をして生きてきたのです。その無理があなたの「ストレス」です。
「嫌われたら怖い」という恐怖感であなたは無理をして努力し続けます。そして体をこわして働けなくなっても会社から捨てられるだけです。
あなたは誰から尊敬されたいのですか?
ずるい人に嫌われるのがなぜそんなに怖いのですか?
誰の一言がそんなに気になるのですか?
まず、ずるい人にそこまで振り回されて消耗した自分の弱さを反省することから始めてください。そしたら変わりましょう!
相手の振る舞いは変わりません。あなたの心が変われば、自然とあなたの人間関係も変わってきます。
断る勇気があなたを変える
いじめる人は服従的な人をなめて、服従的な人をいじめます。好き嫌いではなく、相手がどのような性格特性を持っているかということで、相手に対する態度が決まります。
感情的恐喝をする人は下記の二種類います。
- 自分の甘えを通すために相手を感情的に恐喝する
- 相手から利益を得るために相手を感情的に恐喝する
尽くす努力ではなく「関係を切る」努力が必要
感情的恐喝をされて、相手の言いなりになって努力をしても、報われない人は報われません。それは努力の仕方を間違っているからです。その人に付いていても出世しませんし給与も上がりません。部下には追い越されて、仲の良い同僚は転職していくでしょう。努力すればするほど泥沼にはまっていきます。感情的恐喝をする人たちとの「関係を切る」努力が大切なのです。
部署異動や転職も視野に入れて考えましょう。
※参照:【おすすめ退職代行サービス3選】会社を辞めたいのに辞められない人はすぐに相談しましょう
感情的恐喝をされる人は、淋しい人や心理的に孤立した人が多いです。仲間がいるように見えても心がふれ合っている人はいないでしょう。だから相手から悪く思われたくないのです。
「お前はそういう人間だったのか」
と思われるのが嫌なのです。だから努力の方向性を間違えてしまいます。
嫌われても良いのです。感情的恐喝をしてくる人との関係を切る努力をしましょう!
楽な解決方法を選んだことがそもそもの間違い
過労死する人や仕事がつらくて自殺する人は皆やさしい人ばかりです。
しかし厳しい言い方をすれば、相手を見る目がなかったのです。「この人たちにいい顔をしたら自分は餌食になる」と相手を見抜けなかったところに問題の出発点があります。
感情的恐喝をされた時が正念場です。そこを乗り切れば、もう一つやりがいのある仕事ができる可能性が広がります。
「反発するよりも言うことを聞いていた方が楽だ」
という選択肢を取ると、その関係が永遠と続きますので、最初に言うべきことは言っておくことが肝心です。
私はこういった恐喝してくる上司には常に反発をしていたので煙たがられましたが、本当に仕事も人間もできている上司には好かれたので引っ張り上げてもらえました。そしてずるい人は私には近づかなくなりました。
譲っていい関係と譲ってはいけない関係を把握する
誰にでも「ハイ」と言っていい顔をしていると、相手になめられるだけではなく、相手の要求が日増しに増大してきます。そしてそれが双方にとって当たり前になりかねません。
いじめる人は、相手をいじめてるうちに、相手がいじめられるのを当たり前とおもいだします。逆にいじめられる人は、自分いじめられるのは当たり前と思いだします。自分はいじめられるような人間だと思いだすのです。
結論はいじめられた時「今を逃げてはいけない」ということです。
いじめられる人は、今、問題を解決するのが辛いから、ついつい理由を付けて解決を先に延ばします。問題の解決を先送りにすると、問題はもっと大きくなっていきます。
「あとで、あとで」が事故の元。
もうやめましょう!
今のままだと死ぬまで同じストレスで生きていくことになります。
まとめ
この記事を最後まで読んでいただいてありがとうございます。
「やさしくて弱い人」はずるい人や苛める人たちが、あなたのやさしさに付け入る事を認識してください。
そして、感情的に恐喝をしてきます。
お願いする時はニコニコしていても、あなたが断ったりいつもと違う態度を取ったりすると笑顔が消えるでしょう。そういう人はあなたを利用としようとしているだけなのです。
一度きりの人生なのに、狭い社会でたまたま知り合った人のせいでストレスを抱え続けるのはもったいないです。
考え方を変えたり環境を変えて、是非、楽しい人生を送りましょう!
※参考文献:加藤諦三氏の「やさしさを強さに変える心理学」