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【リーダーシップって何?】ビジネス本でリーダーシップ論を勉強しても発揮できない

私は社会人経験で言うと営業職が一番長いですが、それはただ単に職種なだけで、いざ仕事の時間や頭で考える時間、いわゆる「仕事で使った時間と労力」は部下の育成が一番です。これまでに営業のみならず、人事・総務や法務、情報システムなどの部署も見てきましたし、地方の支店長やグループ会社の社長も経験しました。そうした様々な経験から、組織を動かすことに関しては業種や職種は関係ないことを実体験で理解しています。

組織="人を動かす”ということですから、そこに部署や職種は関係ありません。

また、最終的に人を動かす事が目的なので、ぶっちゃけ、部下に好かれていようが嫌われていようが、指示した通りに部下が動いたのであれば、そのやり方は正解だったという事になります。やさしい上司・怖い上司、良い人・嫌な人、頭の良い人・悪い人、頼りになる人・ならない人、カッコ良い・カッコ悪い、明るい・暗い・・・・・・

みなさんはどんな上司が理想なのでしょうか? 例えば、下記の二人の部長の例はどうでしょう?

  1. みんなに慕われているA部長が指示を出し、部下は頑張って100%の結果を出した
  2. みんなに嫌われているB部長が指示を出し、部下は怒られるのが嫌なので頑張って100%の結果を出した

普通に仕事をしている人であれば1の方がよさそうに見えるでしょうし、1のような上司と一緒に仕事がしたいでしょう。しかし会社(経営者)から見たらどちらも一緒です。

最終的に、「頑張って100%の結果を出した」という所しか見ないからです。万が一、1の慕われてるA部長チームが99%の結果だった場合、

「A部長は慕われてるけど、たぶん甘いところがあるんだろう。逆にB部長は嫌われてるというより、威圧感があって頼もしいな!」

という結論を経営陣は出します。

そうです。会社では理想の上司像などどうでもいいのです。結果がすべてです。この場合は嫌われてるB部長の方がリーダーシップ・統率力があるという評価になるのです。

 

なぜリーダーシップ論を勉強しても発揮できないのか?

世の中に出回っているリーダーシップ論を学んでも、現場で100%ガッチリはまらない理由はこれです。

リーダーシップの評価(定義)は、その会社の経営者が決めるからです。

特に創業社長やベンチャーの若い社長は初めから自分がTOPなので、 組織の一番の手本は自分という事になります。逆に、そうでなければ社長は務まりません。自分のやり方が一番なので、それに近いタイプの人間がその会社のリーダーに近づきます。

また、99.9%の社員は社長に対して気を使います。

「No」と言わないので、社長は自分の言動の間違いには気づきません。社長が社内で"裸の王様”になる典型ですね。すべては経営者の器の大きさで決まるのです。

 

リーダーシップを発揮するにはどうすればいいのか?

冒頭の例で行くと、会社にとって1の慕われてる部長が組織を形成した方が良いのは間違いありません。2の体制は長続きしませんよね。部下も疲弊する一方でしょうし、退職率も高くなるでしょう。

では、みなさんがリーダーシップを発揮して自分が理想の上司になるためにはどうすればいいでしょうか?

  1. 経営理念をしっかり理解する ー 会社のすべては経営理念から始まります。これを基に経営戦略が立てられ、企業ドメイン・事業ドメインが形成されていきます。そんな事も知らずに社員を引っ張って行く事はできません。
  2. 社長の考え方を理解する ー 会社のTOPがどういう人なのかを100%理解しましょう。社長が遠すぎる人は、自分が接触できる一番偉い人の考え方を理解しましょう。
  3. 幹部・管理職の仕事のスタンスを見極める ー 会社の規模や今の自分のポジションにもよりますが、最終的に自分を評価する人物のタイプをしっかり見極めましょう。
  4. 直属の上司としっかり連携を取る ー 「リーダーシップを発揮する」というのは、何も部下に向かってだけ実行するものではありません。「人を動かす」のは上司も含みます。自分が一番のTOPならいいですが上司がいるなら、「リーダーシップ」より「パワー(権力)」の方が強いからです。パワハラがなくならないのはそういう事です。

「リーダーシップ」については、たくさん参考になる事があるのでまた順番にご紹介していきますが、そもそも自分の会社の中身や環境をしっかり分析し、理解することから始めましょう。

自分のテリトリーだけであれこれ考えるだけでは、出世できません。

広い視野と高い志、そして揺るがない信念と熱い情熱が成功への源でしょう。

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