営業職の方から転職相談を受ける中で、
「新規のテレアポ営業がつらいので辞めたい」
と言う相談をよくされます。
同じようにテレアポ営業がつらくて悩んでる方はいませんか?
この記事では、テレアポの営業をしている方へ今後の働き方について解説していきます。
本記事の内容
- テレアポ営業がつらい理由
-
テレアポ営業がつらくて辞めたい人の選択肢
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、営業会社から社会人のキャリアをスタートし、BtoC,BtoBの様々な新規・既存営業(有形・無形問わず)を経験し、東証一部上場企業のグループ会社の代表をしておりました。現在はキャリアコンサルタントとして様々な業種のキャリア相談を受けています。
テレアポ営業がつらくて辞めたいと思ってる人へ、何百人ものテレアポ出身者のその後を元に解説していきます。
テレアポ営業がつらい理由
テレアポのつらい点をまとめましたので、まずはあながたいくつ当てはまってるか見てみましょう。
1、圧倒的に断られる数が多い
私がテレアポをしていた時はBtoCなら1日300件、BtoBなら100件は電話していました。
これだけ電話しても獲得が0件の日があるわけですから、いかに断れているかが分かります。
人は誰かに拒否されるだけでストレスになるものです。
毎日毎日、誰かに何十回と断れるわけですから気が滅入るのも当然でしょう。
2、毎日数字に追われる
テレアポは必ずその日の目標が設定されます。件数にしろ金額にしろ。
その日の数字が足りなければ、次の日以降は足りない数字分も追いかけなければいけません。
そして他の人との比較もされます。
毎日数字に追われていると神経がすり減らされ、それがストレスになっていくのです。
3、同じことの繰り返しでつまらない
毎日電話をかける事はもちろんですが、電話をかける事よりも
「何百回も同じトークを繰り返す」
事に対して、飽きがきてつまらなくなります。
もちろん世の中には毎日同じ事の繰り返しをしている仕事はたくさんあると思いますが、毎日何時間も同じことを話し続けるのはとてもつらい事です。
4、体力的につらい
テレアポをやった事ない方は、
「室内で快適な空間でずっと座りながら電話するだけで良いね」
と思ってる方もいるでしょう。
朝から晩までひたすら座って電話をかけることが、どんなにつらいことか。。
テレアポはある意味確率の仕事でもありますので、電話をかける件数が多ければ獲得件数も増えます。
当然、架電件数もチェックする会社は多いですし、座ってボーとする時間がほとんどないので体力的にも疲れます。そしていざ電話が繋がれば頭をフル回転してトークしなければいけません。
頭を使うと人は運動で筋肉を使ってるわけではありませんが、体力的に疲れるのです。
5、成長を感じられない
ある程度テレアポの経験を積むと、そこからさらなる技術の向上は身につきません。
そして仕事のキャパが広がる事もありません。
営業代行会社などでテレアポをしてる人は、様々な商材やサービスを紹介できるので、いろいろな業界の知識が増えて成長したと思う人もいるかもしれませんが、勘違いです。
知識が増えても、人生の経験値は対して増えてません。
成長を感じられないのは当たり前です。
なぜなら、そもそもテレアポだけやっていて、人としてもビジネスマンとして成長しないからです。
6、テレアポ営業が向いてない
テレアポ営業が自分に向いてないと思う要素は技術面と精神面の2つです。
【技術面で向いてない】
- どうしても話しをする事が苦手
- アドリブで会話ができない
- 話し方に抑揚が作れない
- 愛想よく話せない
【精神面で向いてない】
- 相手に迷惑だと思ってすぐにお伺いしてしまう
- 断られるのが怖い
- ガチャ切りを何回もされてトラウマになった
技術面は練習すれば改善できますが、精神面は一人では克服できません。
本当に電話営業がつらい時は、無理して続ける意味はないので環境を変えましょう。
テレアポ営業がつらくて辞めたい人はどうしたら良いのか
1、新卒1年目の人
営業職として新卒で入社して1年以内の人はよっぽどの事がない限り、我慢できるようでしたら1年間は頑張る事をお勧めします。
理由は大きく分けて下記の2点です。
- 営業職で他社に転職しても下積みからスタートするから
- テレアポ営業がつらくて会社を辞めたのが面接でバレるから
- 転職で不利になる
- 失業手当がもらえない
・営業職で他社に転職しても下積みからスタートするから
社会人経験が1年未満は即戦力ではないので、転職すれば必ず0からのスタートになります。
営業職であれば結局テレアポや初歩的な事からスタートする事が多いので、進展どころか振り出しに戻るリスクがあります。
・テレアポ営業がつらくて会社を辞めたのが面接でバレるから
特に同じ営業の仕事で転職活動をする場合、面接を受ける会社の面接官も、自分の会社でテレアポがつらくて辞めてる社員を見てるからです。
営業の仕事以外でも、新卒で1年も経たずに辞めるのは忍耐力がないと思われます。
面接官が納得する転職理由があれば良いですが、それ以外は嘘をついても必ずバレます。
・転職で不利になる
不利になるというよりも、新卒で就職して1年間は頑張った方が転職活動をする時の選択肢の幅がより広がるという事です。
「テレアポを3ヶ月経験しました」
よりも、
「テレアポを1年間経験しました」
の方が経験値として加点されるのはもちろんですが、一番の大きなポイントは、
「応募条件、24歳以上」という求人が多数存在するからです。
24歳以上というのは、ストレートで大学を卒業して就職した人が23歳なので、社会人を1年以上経験している人を指します。
これは一般の人には絶対に分かりません。
なぜなら企業が求人を出すときには特殊な職種や定年が定められてる場合を除いて、「25歳以上35歳以下」などの年齢制限を設けて求人募集をする事が法律で禁止されているからです。
その他、性別や家族構成、宗教観など制限はたくさんあります。
例えば企業側が営業職の募集で女性を採用したいと思っても、
「女性限定」
「10名急募!女性8名、男性2名」
などの表記は禁止されています。
一方で、転職エージェントは非公開の求人が多く、募集要綱も自由です。
依頼主である企業側がエージェント会社に対して、自由に条件を提示しています。
「20代で明るくて元気な人がいたら紹介して」
「とりあえず簿記二級持ってる人は全員履歴書送って」
「8月までは女性の応募者だけ紹介して」
などなど、本当に自由に条件を提示しています。
その中で、「応募条件、24歳以上」は転職エージェントでよくある条件です。
※参照:おすすめ転職エージェント3選 プロのキャリアコンサルタントが教えます
それでもどうしてもテレアポがつらくて会社を辞めたい人は最後まで読んでみてください。
・失業手当がもらえない
これはおまけみたいなものですが、新卒で1年以内に会社を辞めると失業手当はもらえません。
失業手当は、
「離職前の2年間に雇用保険に通算12ヶ月以上加入していること」
がもらえる条件です。
失業手当があれば少し余裕を持って転職活動ができます。
2、テレアポ営業を1年以上経験してる人
今の会社でどのようなキャリアプランが描けるかを真剣に考えましょう。
基本的にはテレアポを1年以上経験して、それでもつらくて辞めたい人は転職をお勧めします。
1年以上やってもつらくて辞めたいという事は、楽しみを見出せなかったかテレアポ営業の仕事が合ってないという事です。
そして、1年以上テレアポを経験すれば、それなりに営業力も身についてますし、20代は特に転職がしやすいです。
テレアポがつらくて会社を辞めたい人の転職先
1、新規営業がない企業を探す
営業職でもテレアポがない企業はたくさんあります。ルート営業や紹介営業、反響営業などでの企業に限定して探してみましょう。個人的にはキャリアコンサルタントなんかも勧めです。
2、未経験歓迎の企業を探す
特に社会人1年未満は経験として扱ってもらえないどころか、マイナスとして捉える企業もたくさんありますので、未経験歓迎の企業を探してみましょう。
3、営業職は辞めてまったく違う職種で探す
営業職をあきらめて、全く別の職種にトライしてみましょう。まだ新卒1年目なので、いくらでもやり直しが効きます。
転職活動の面接の際は、就職活動してた時の考えが甘かった・就職してやりたい事が明確になったなど、思ってる事を素直に伝えましょう。
4、一から勉強して手に職をつける
すぐに転職をしないで、まずはスキルを身に付けたい方へとっておきのサービスがあります。
特にエンジニア系は将来的にさらに伸びる職種なので、まったくの無知から無料でスキルを身につけられるサービスを利用しましょう。
チェック!
チェック!
テレアポが辛くても転職しない方が良い人
営業が好きでもテレアポは嫌いという人はたくさんいます。
なぜなら営業はそもそも、相手の悩みや問題を解決するための活動なので、自分の提案によって相手が喜ぶ事で自分の喜びにつながるのですが、テレアポは悩んでない人やニーズのない人にまでアプローチしないといけないからです。
しかし営業が好きで、今の会社がもっと発展するには新規営業が不可欠な事業を展開している会社であればテレアポは避けられません。
そこで、ただ単にテレアポがつらくて辞めたいと思ってる人で、下記の条件に当てはまってる人は、今の会社で頑張ってみてください。
- 今の会社が好き
- 一緒に働いてる人も好き
- キャリア形成が明確
一番大切なのは、キャリア形成明確な事です。
キャリア形成が明確とは、ある地点からテレアポ以外の仕事ができると見えてる状態です。
「ここからはマネジメントの仕事が中心」
「これができたら企画・戦略の仕事ができる」
「会社内で別のキャリア形成ルートが用意されている」
など、テレアポ営業を乗り越えた先のビジョンが見えてる会社であれば、頑張る価値があります。
テレアポがつらくて会社を辞めたい人の転職方法
これは「転職エージェント」の活用一択です!
自分で求人を探して自分に合った転職先を探すのはほぼ不可能です。
なぜなら、求人の募集要項だけではその企業の中身は分からないからです。
一方、転職エージェントは募集企業と直接やり取りしているので、内部情報も詳しく知っていますし、あたなにの状況に適したアドバイスもしてくれます。
転職エージェントはいくつかありますが、下記の3つに登録すれば十分です。
転職エージェントを活用する事で、自分の希望に合った企業を紹介してくれる以外に、履歴書・職務経歴書を添削してくれたり面接対策や面接レクチャーをしてくれたりします。
上記3社に登録したら連絡が来ますので、一番相性が良いエージェントに相談してみましょう。
まとめ
ここまで解説して来た中で、最初の「テレアポ営業がつらい理由」のすべてに該当している人は、転職をお勧めします。
すぐに転職を考えてるる方は、前述でお伝えしたように3社に登録して相談してみてください。
詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓↓↓↓
※参照:おすすめ転職エージェント3選 プロのキャリアコンサルタントが教えます
また、手に職を付けたい方はこちらをご覧ください。
↓↓↓↓↓
※参照:【フリーランスのなり方】技術や専門知識がなくても大丈夫です