仕事をしている中で、誰しも悩んだり落ち込んだりする事はあると思います(程度の大きい小さいはあるでしょうが)。それは仕方ないですよね。これはスポーツ選手でも同じで、種目に限らず「一番大切なのはメンタル」とよく耳にします。どんなに一流選手でも迷いながらプレーしていたら良いパフォーマンスは発揮できないですもんね。
ビジネスマンに必要なのは「問題解決力」
以前、本田圭佑選手がテレビのインタビューでこんな話しをしてました。
「悩んでる人のほとんどが、本質とずれた所で悩んでる。だから解決しない。」
なるほど。。。たしかに本田選手の「ブレない言動」を見てると、悩んで立ち止まる事はなさそうですね。おそらく、何か問題が起きた時にはそれを「課題」と捉えて「悩む」のではなく「考える」という行動を取っているからでしょう。
ビジネスマンで求められるのは、「問題解決力」です。
以前、営業は「お客様の問題を解決すること」と書きましたが、これは総務でも経理でもすべての職種の人に求められます。
仕事は、問題解決を強いられる場面が様々でてきますので、「問題解決力」が高い人ほど重宝されるし求められます。当然、出世もしやすくなるでしょう。
では、問題が起きた時に解決できなかったりズレた方向に行ってしまう要因は何でしょうか?
事実と解釈がをしっかりと区別しましょう
“悩む”というのは、「どうしたら良いんだろう?」「どっちにしようか?」など動きが止まっていて次に進められない状態です。どうしてそのような状態になるかというと、状況を把握できていなかったり、情報量が足りなかったり、とにかく決められない理由が存在するからです。
こういう時は「どうしよう?」と悩んでも何も解決しないので、解決するための材料を集めましょう。では、何を集めたら良いでしょうか?
それは、とにかく「事実」を集める事です。この「事実」を集める事が重要で、問題が起きた時にしっかりと事実を集められないから、結論が出せなかったり、ズレた方向に進んでしまったりするのです。
事実・・・客観的で、誰が見ても答えが1つしか存在しない。
解釈・・・主観的で、人によって無数に存在する。
簡単に言うと、
「今日は寒いな〜」が解釈で、
「今日の気温は10℃しかない」が事実です。
10℃でも寒くないと感じる人もいますよね。だから「寒い」というのは事実ではなく、その人が感じた主観にすぎません。
例えば「なぜ営業目標を達成できなかったのか?」という問題があった時、
- 「思いのほか入力作業が多くて、その分営業時間が削れてしまいました」
- 「営業時間1000時間の予定が800時間でした。予定より少ない150時間分は、入力作業に充てられました。残りの50時間は来月以降も見据えて研修に時間を使いました」
1が解釈で2が事実です。
営業目標を達成しなかった要因について、「営業時間が足りなかった」という理由は一緒ですが、「ではどうすればいいのか?」を考える時に、2を基準に考えた方が解決策を導きやすいのは見て分かりますよね。
これはすごく簡単な例ですが、これらの積み重ねが後々違う結果を生んでいくのです。問題が起きた時に、そこまでのプロセスでどのような事実が存在するのかを明確に提示できる人が「問題解決力」の高い人です。
上司への報告は事実で正確なほど、その後に間違った指示がでることはなくなります。会社の経営判断は、すべて現場の報告内容にかかっているのです。
それが「事実」なのか「解釈」なのか、しっかり区別するクセをつけましょう。
本田選手は、「自分は足が遅い」とか「自分よりうまい選手はたくさんいる」とよく言ってますが、それでも自信を持っています。常に客観的な視点で自分を分析し、自分のことをよく知っているからこそブレないんですね。