転職活動をしてるけどまったく受からないで悩んでる人はいませんか?
この記事では転職で企業に受からない理由と対策について解説していきます。
本記事の内容
- 転職活動で企業に受からない理由
- 転職活動で企業に受かるための対策
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、会社員時代から新卒・中途の面接官や人材教育を担当していました。今では年間300人の転職相談を受けつつ、実際に企業から依頼を受けて面接官としての業務を年間1,200人規模で実施しています。
私がこれまで実際に転職相談を受けたり面接をした経験から、転職活動で企業に受からない理由と対策を解説していきます。
転職活動で企業に受からない理由
前提として、働きながら転職活動をコンスタントにしていて内定をもらうまでの平均期間は約3ヶ月です。まだ3ヶ月未満の方は焦る必要はありません。
逆に半年以上活動している方は、下記のいずれかが必ず該当しています。
仕事内容・経験のミスマッチ
単純に企業が求めている人材とあなたがマッチしていないからです。
これは経験や能力、適性の問題になりますが、なぜミスマッチが生じるかと言うと、
募集要項には良い事しか書いてないからです。
たとえば、
「未経験・初心者大歓迎! 1から先輩が丁寧に教えます」
と記載があるとします。
しかし、「未経験=その仕事をやった事がない」というだけで、仕事ができそうにない人は当然雇いません。
例えば「営業未経験歓迎」だからと言って会話が噛み合わない人は難しいですし、「プログラミング未経験歓迎」だからと言ってチームで仕事できない人も難しいです。
対策
まずは自己分析をしっかりして、その仕事を本当にやりたい理由を明確にしましょう。
そして職種+応募する企業の両方の適性が自分に合ってるかどうかを考えましょう。
また、求人の募集要項をすべて鵜呑みにしないことです。転職エージェントを活用して担当の過去の合格者の共通点を教えてもらいましょう。
条件面でのミスマッチ
自分の今までの経験や今持っているスキルが、企業が支払う対価と合っていないからです。
あなたが年収600万円を希望していてそれに合った求人に応募しても、企業側からは600万円に見合っていないと判断される事があります。
また、転勤や休日、福利厚生などを含めた働き方全般に関しても、条件が合ってない可能性があります。
対策
転職した瞬間に自分の希望する条件がすべて叶う企業はほぼありません。
家を探す時と一緒で、何を優先して何を削るかを視野に入れて活動してください。
なぜ前職の会社が嫌なのか?自分が一番優先する条件は何なのか?しっかり優先順位を決めて、絶対に譲れないmustな条件だけに絞って転職活動しましょう。
また、その企業に魅力を感じるけどどうしても条件面で相談したい場合は、内定が出てから条件交渉しましょう。面接の時に伝えるよりも受け入れられる可能性は高まります。
面接
なんといっても転職活動で受からない一番の原因は面接になります。
面接時の自己PRの仕方はこちらを参考にしてください。
※参考【自己紹介・自己PR】面接の攻略方法を例文を交えて教えます
面接でマイナスになる代表的なポイントは下記です。
- 話しが長い
- 話に一貫性がない
- 志望度が低く志望動機が曖昧
1、話しが長い
話しが長いのは、面接官が一番嫌う事柄です。
「この人は自分の意見をうまく伝えられない」
「結局何が言いたいの分からない」
話しが長いと場合、面接官は途中の話を聞いていません。
そして話しが長くてマイナスポイントがつくと、その後挽回するのは相当難しいです。
対策
一番簡単なのは、とにかく結論から話すを常に意識して発言しましょう。
「〇〇です。なぜなら△△だからです。」
という言い回しを基本のスタイルとして練習しておきましょう。
2、話に一貫性がない
最初に言ってた事と違う事を話したり、質問が変わると回答が変わったりする事です。
あきらかに同じ質問をされて言う事が変わったらダメなのは当然ですが、
例えば、
「私はチャレンジ精神が旺盛で、新しい業務でもとにかくやってみよう!という姿勢で仕事に取り組んできました。」
と話していたのに、
入社した後はどのような研修があるんですか?
というような質問をする事です。
一見、何の変哲もない質問なのに面接官は、
「研修を気にすると言うことは、この人が話していた“とにかくやってみよう精神”はウソだな」
と思われてしまいます。
面接を受ける側からすると単純に気になったから質問しただけで、そこまで深く考えてないと思います。
しかし面接官は、粗探しをするのが仕事でもありますのでそういった所を細かく見ています。
対策
面接ではごまかしたり思いつきで話すと必ずバレます。分からない事や迷ってる事は正直にそのまま伝えましょう。
そして自分のこと客観的に見つめて自己分析をし、仕事や人生についての自分のスタンスを明確にしておきましょう。
3、志望度が低く志望動機が曖昧
企業の面接官が応募者の志望度の高さを図る質問はたくさんありますが、代表的な質問は志望動機です。
志望動機を聞いて志望度の高さを図る基準は下記の4点です。
- 事業、商品、サービスに興味がある
- その業界をよく調べている
- その業界の中でこの会社を選んだ理由が明確
- この会社でやりたいことも説明できる
最低限、この項目がしっかり話せないと志望度が高い事を伝えられません。
例えば志望動機を聞かれて、
「御社の募集要項を拝見しまして、みんなで切磋琢磨して頑張る社風や、誰にもチャレンジできる環境が整っている所に惹かれて応募しました!」
一見、前向きでマイナスな感じは受けないと思いますが、
これを聞いた面接官は、
「ん〜、募集要項に書いてある事を話しただけだな」
となります。
当然プラスの評価は何もありませんし、アピールにもなっていません。
対策
自分の意見をしっかりと伝える事が大切です。そのためには事前にしっかりと企業・業界をしっかり調べておきましょう。
流れの一例はこちらです。
- 元々○○の(仕事、商品、サービス)が好きで、
- この業界について(調べてみました、使ってみました、既に使っています)、
- その中で御社の(仕事、商品、サービス)のこういった所が(好き、強み、)と感じ
- 御社で○○の(仕事がしたい、携わりたい)と強く思ったので応募しました。
4、採用人数
各企業の募集人数は限られています。
就職活動で企業に受からなかった原因のすべてがあなたではありません。
あなたがダメだったのではなくて、たまたまあなたより良い人がいた。
それだけです。
対策
選考は先着順のような側面もあるので、少しでも気になる求人があればとにかくすぐにエントリーしましょう!
そして選考に落選しても、是非前向きに活動を継続してください。書類選考の通過率でさえ平均20%〜30程です。
面接まで進んだ時点で後一歩ですので、しっかり準備して面接に挑みましょう!
まとめ
転職活動はその会社に入社する事を目的にすると選考中に気になる事がたくさん出てきますので、まずは内定をもらう事を目的にしてください!
とにかく不利になりそうな質問は面接ではしない事です。内定が出てから確認しましょう。
例え年収や条件などに惹かれたとしても、それが一番の志望動機として伝えていけません。
また、面接時の逆質問で、給与や福利厚生などの条件面を確認をする人がいますが、よっぽど優秀でスペックが高く、実績がある人でない限りは面接では交渉してはいけません。
面接に来た段階で募集要項に納得してきてるはずなので、相手の心象が悪くなるだけです。
何度も言いますが、転職活動は内定をもらう事を目的に活動してください。
なぜなら、細かい条件や確認事項は内定後の方が交渉しやすいからです。
「他社でも内定をもらっていて、そこが○○な条件提示をしていただいたので迷っている。」
というような交渉ができるからです。
内定をもらったからと言ってその企業に入社しないといけないわけではありませんので、内定をもらってからじっくり検討しましょう。